
レジのパートに限らず、どんなお仕事でも『そのお仕事ならではの苦労・大変さ』があり、逆に『そのお仕事ならではのメリット・楽しさ』というのもあると思います。
今回は、僕自身の経験を踏まえ『レジのお仕事のいいところ』をおもにパートさん目線で語っていきたいと思います!
さいごまでよろしくお願いします。
スーパーのレジというお仕事に、少しでもいい印象を持ってもらえたらうれしいです。
目次
レジのパートは楽しいよ!①平日休みは体調管理が楽

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レジに限らずスーパーマーケットのお仕事はサービス業なので基本的に土・日が忙しいです。
なので、土・日を除いた月~金曜日がメインのお休みになります。
この「平日休み」という制度に、抵抗を感じる人ってけっこう多いんです。
まだお子さんの小さいお母さんや、地域とかPTAで役員をされている人など学校行事や、地域の会議・イベントに出られないのでは?と心配する声を良く聞きます。
しかし、僕はあえて声を大にして言いたい。
大丈夫です!!!
と。(文字サイズも大きくしてみました)
多くのスーパーがそうだと思うのですが、お店を主に支えているのは、パートで兼業主婦の皆さんと学生アルバイトさんです。
兼業主婦のパートさんはみんなご家庭があり、家族の用事や、学校・保育園の行事など様々な予定があります。
なので、パートさん同士相談して、交代で土・日に休みを取ったりしています。
お互いご家庭持ちなので、その辺りの事情は理解されやすいみたいですよ。
それでも不安な場合は、
①自分が働きたいと考えているスーパーに行ってみて、20~40代のパートさんがいるかチェックしてみる
※大勢いれば、小さなお子さんをお持ちの主婦に優しい職場の可能性が高い
②パート先を近所のスーパーではなく、隣町のスーパーにする
※地域のイベントやお子さんの学校行事がかぶらない
などの対策をとってみてはいかがでしょうか。
それに、慣れてしまえば「平日休み」は体力的に余裕が出ます。
基本的に週休2日で、それを平日の月~金曜日に取るので、たとえば
3日出勤→お休み→3日出勤→お休み
みたいな勤務パターンが多くなってきます。
※僕はレジの仕事を始めて5年目になりますが、月曜~金曜がぜんぶ仕事だと「5連勤か…」と思ってゲンナリします。
平日休みが板につくと、もう以前の体には戻れませんね(笑)
平日なら役所や病院も空いてますし、美容院や映画館も週末にくらべればガラガラです。
アーティストのライブチケットなんかも、競争率が下がってゲットしやすいみたいですよ。
ご家族が会社や学校へ出かけたあと、自分の時間も取れます。
お休みの日は、お気に入りのカフェで空いてる席にゆっくり座って平日限定のランチを食べる…というのも良いと思いますよ!
レジのパートは楽しいよ!②自分のペースで努力できる
レジのパートは、どこのお店も教育体制が非常にしっかりしてます。
まじめに毎日出勤していれば、極端な話、だれでも一人でレジを打つことができるようになります!
ただ、そこから先が接客業の難しいところでして…。
要は、お客様一人一人の考え方・感じ方が違うので「絶対の100点」という対応が存在しないんです。
同じ声掛けをしても、あるお客さんは笑顔で答えてくれたのに、次のお客さんはそっけない態度…。
なんてことも、よくある話です。
マニュアルではお客様に対する声掛けもキッチリ決まっているのですが、本当に細かいところはマニュアルにも載ってないことが多いですね。
※ちなみに僕の勤めているお店では、お弁当を買ったお客様におはしをお付けするのですが、声掛けのタイミングや細かな言い回しまでは決まっていません。
「割りばしは、何膳お付けいたしましょうか?」なのか「おハシ要ります?」なのか、お客様によってその場で使い分けしています。
こう書くとなんだか難しそうに思われるかもしれませんが、「絶対の100点」な対応が存在しないということは僕らにとってメリットでもあるんです。
詳しく説明しますね。
新人研修でマニュアルに沿って行われる教育は、お客様の満足度で言えば【70~80点】を目指すものと言えます。
『これぐらいの対応をすれば、お客様が不満を感じることは無いだろう』という、よくも悪くも無難なレベルです。
そこからもっと上のレベルを目指したかったら、一人一人が、毎日のお仕事の中でちょっとずつ改善・改良していくようになります。
「絶対の100点」は難しいかもしれませんが、それまで80点だった対応が85点になり、90点になり…。
段々とお客様の満足度を上げていけば、貴方はお店にとって欠かすことのできない一流のレジスタッフになっているはずです。
また、一方で
「いや、そんなバリバリ上を目指さなくても良いんだけど…」とお考えの人もいるかもしれませんね。
疲れがたまっていたり体調が悪かったりで、いつもの調子で働くことができない…。という場合だってあるかもしれません。
だったら、マニュアル通り・70~80点の対応をすれば良いのです!
それだけでも、不満を感じるお客さんはグッと少なくなりますし「100点満点の接客が難しいなら、むしろ最初から目指さない」という選択もアリです。
研修が終わった時点で【70~80点】ぐらいの実力は付いているので、逆に周りからもそれ以上の水準を求められることは少ないです。
普段の仕事は全力投球!でも気分がのらないときはマニュアル通り70~80点とか
普段の仕事は70~80点。気分がのったときだけ、もう少しがんばってみる。とか、がんばるペースをある程度自分で決めることができます。
こんなことを書くと、お店の店長から怒られそうですけどね。
レジのパートは楽しいよ!③晩ごはんの買い物が便利
パート勤めをされている主婦の皆さんにとって、頭を悩ませる用事の一つに『晩ごはんの準備』があると思います。
毎日の献立を考えるだけでも面倒なのに、買い出しに行くお店とパート先が離れていたり、むしろ自宅と逆方向だったり…。
「急がないとタイムセールが終わっちゃう!」なんて、爆走した経験は誰しもあるのではないでしょうか。
小さな手間でも、毎日積み重なるとけっこうなストレスになりますよね?
スーパーで働いてしまえば、そんなお悩みもスッキリ解決です!
あなたが朝~夕方のシフトに入っていた場合、
- その日のお仕事が終わります。
- 更衣室で服を着替えます。
- ドアを開けて、バックルームから出ます。
そうするとあら不思議、そこはタイムセール真っ最中のスーパーマーケット(笑)!
冗談はさておき、パート終了後に移動時間ゼロで直接晩ごはんの買い出しができるのは便利ですよ。
お店によっては【従業員販売制度】があり、お得に買い物ができたりするので、そういった制度も賢く使っていきたいですね!
それに、周りの人たちは従業員もお客様も主婦をされている場合がほとんどです。
パートさん同士、メニューの相談や料理のコツなどを情報交換できますし、お客様がレジに持ってくる商品を見て
「このお客様はビーフシチューか…」
「久しぶりに、今晩はビーフシチューにしよう!」
みたいな感じで、晩ごはんのヒントを得られる場合も多々あります。
僕も、このお仕事を始めてから奥さんの「なにか食べたいものある?」という質問に困らなくなりました。
毎日いろいろな食料品を目にするので、なにが食べたいか自然と思いつくようになるんですよね。
そんな訳で、レジでパートをすれば主婦のストレスが一つ減るよ!というお話でした(笑)
レジのパートは楽しいよ!④ときどき「アレ」がもらえる

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レジのお仕事に慣れてくると、常連の方など、顔なじみのお客様も増えてきます。
あなたが毎日マジメに働いていれば、そんな姿に好感を持ってくれるお客様も現れます。
買い物のときにはいつもあなたのレジに並んでくれたり、「がんばってね!」なんて声をかけられたり…。
もちろん、すべてのお客様がそんないい人ばかりではないのですが、【あなたのことを見てくれているお客様】はかならず現れます。
で、実は、そんなお客様と仲良くなることで得られるメリットがあるんです。
それは…
差し入れ
です(^^)
ちょっとしたお菓子やコーヒーなど、お客様が買われた商品を「あなたにあげるよ!」と頂けることがあります。
規則の厳しいスーパーだと、お客さまから商品を頂くことを禁止しているかもしれませんが、ちょっとした差し入れを頂けるぐらい、自分のことを気に入ってもらえた・自分の接客に好感を持ってらえたというのは、それだけでも純粋にうれしいものです!
お客様も、別に何とも思ってないレジスタッフに、わざわざ商品を買って差し入れするなんて事ありませんからね。
僕もときどきコーヒーやドーナツなんかを頂くことがありますが、ありがたく頂戴してその日のお昼ご飯をグレードアップさせています。
*余談ですが僕の先輩は、一度だけお客様から鯛を頂いたことがあるそうです。
その時はさすがに、丁重にお断りさせて頂いたそうですが…。
僕も、いつか海鮮を差し入れして頂けるぐらい立派なレジスタッフになりたいです!
(冗談です 笑)
レジのパートは楽しいよ!⑤意外なスキルが身に付く
これは僕の持論ですが、スーパーマーケットのレジスタッフは
『世界一スピードの速い販売職』
だと思うんです。
例えば家やクルマの営業さんだったら、
- 同じテーブルに座って
- お客様になにか飲み物をお出しして
- 資料を何冊かテーブルに広げて
…みたいな感じでじっくり話しますし、
アパレルショップの店員さんでも、お客様の好みの色・デザインや今日の予算など、詳細な聞き取りは欠かせません。
一方、我らがスーパーマーケットのレジスタッフは、基本的にレジに来られたお客様を接客します。
お客様一人あたりの接客時間は、数十秒からせいぜい1~2分と言ったところでしょうか。
- お客様が持ってこられた商品をレジ登録
- ポイントカードを通して、金銭授受(お金を受け取って、お釣りをお返しする)
を一日中行い、コンビニの店員さんのように“公共料金の支払い”や“おでんや中華まんの販売”もありません。
それだと、何のスキルも身に付かないのでは…?と思ってしまうかもしれませんが、実はそうでもないんです!
確かに他の販売職の皆さんのように、セールストークや交渉スキルは身に付かないかもしれません。
しかし、このお仕事を長く続けるほど磨かれていく意外なスキルがあるのです。
それは、【相手の空気を読んで、合わせる力】です!
僕の知る限りレジのお仕事を長くやっている人って、我の強いいわゆる“KYな人”がいないんです。
どの人も、人当たりが良くて聞き上手です。
考えたら、おかしな話だと思いませんか?
僕らは人間ですから一人一人の性格がちがって当たり前だし、生まれ持った性格はそう簡単に変えられる物ではありません。
ではどうしてレジの人は皆、ニコニコと聞き上手なのか?
それは【相手の空気を読んで、合わせる力】が磨かれているからなんです!
レジには、毎日いろんなお客様が来られます。
- 急いでいる人
- 時間に余裕のある人
- ゆっくり説明してほしい人
- サッサと会計を終わらせてほしい人
などなど…。
お客様それぞれが必要としている接客態度が違うので、僕らレジスタッフもある程度、お客様の雰囲気に合わせて対応を変える必要が出てきます。
ご高齢のお客様には、しっかり伝わるよう丁寧に。
急いでいるお客様には、少し早口で簡潔に。
気さくに話しかけてくださる常連さんには、ある程度くだけた感じで話します。
これらは特に意識して覚えたわけでは無く、レジのお仕事をマジメに続けていたら自然と身に付きます。
この【相手の空気を読んで、合わせる力】は、【相手とノリを合わせる力】とも言えるでしょう。
お仕事以外の場面でも良好な人間関係作りや、ストレスの少ないプライベートを過ごすために必ず使えます!
ぜひ活用してみてくださいね。
さいごに|レジパートの楽しいポイントについて
いかがでしたか?
スーパーマーケットのレジで働くメリットや、得られるスキル等についてお話ししました。


細かいことは気にしない!
レジのパートもお仕事なので、当然、楽しい事だけではありませんが、今回紹介した5つのポイント以外にもいろんなやりがい・魅力があります。
ぜひあなただけの魅力も見つけてみてくださいね。
今回の記事が、パート探しの参考になればうれしいです。
それでは!
カテゴリ:レジってどんな仕事?